パソコンの起動に2分以上かかっている方!SSDへの換装で爆速にする方法

2020-07-04

CrucialのSSD

7年前に購入したDELLのパソコンの動作が最近とても重く、Excelを立ち上げるだけでも30秒以上かかっている状況でした。特に起動時間が極端に遅く、計測していみると5分10秒もかかっており耐えきれない遅さです。その間、ハードディスクはアクセスしっぱなしになっており、ハードディスクが寿命を迎えていることは間違いなさそうです。パソコンを買い替えるのももったいないので、デフラグやディスククリーンアップを散々実施しましたが、全く効果なしでした。

そんな時、ハードディスクをSSDに交換するだけで爆速になったという話を聞き、早速SSDを購入して試したところ、なんとハードディスクから18倍もの早さで動作する結果となりました。非常にコスパのよい買い物をしたのでレポートします。


この記事を読むとこんなことが分かります
・何をやっても動作の重さが改善しなかった経緯
・SSD変更前と変更後の速度変化
・SSDへの換装のメリットデメリット
・ハードディスクからSSDへ乗り換え時の苦労話
・SSDの商品比較



1.何をやっても動作の重さが改善しなかった経緯

最近7年前に購入したパソコンの動作が一気に遅くなり、例えば、excel起動に30秒かかっていたり、電源投入からブラウザ起動に至っては5分10秒もかかっていました。そこで、google先生に色々とご指導いただき、ディスクデフラグやディスククリーンアップを散々やってみたものの全く効果なし

あるとき、突然HDDエラーを示すメッセージが表示されフリーズ。よくよく振り返ってみるとパソコン起動時やソフトの起動中にずーっとハードディスクアクセスしっぱなっしの状態になっていたことを思い出し、ようやくハードディスクの寿命が重さの原因だったことが分かりました。

それならばハードディスクを交換すれば改善すると思い、ハードディスクの乗せ換えを検討しましたが、会社の同僚からSSDにすれば爆速になると聞き、SSDの価格を調査。一昔前は手が出ない価格でしたが、随分安くなったものです。1TBで、有名メーカー品でも1万2000円位で購入できます。今回は、世界最大級のメモリメーカーであるマイクロン傘下のクルーシャルというメーカーの製品を購入しました。

CrucialのSSD

2.SSD変更前後のパフォーマンス

まず、商品が到着して物を見た第一印象は、小さい、軽い!SSDは、ハードディスクようにディスクやメカ的な機構がなく、NAND FLASHというメモリデバイスで構成されているので、ハードディスクと比較にならないほど、小さく軽く出来るんです。しかもハードディスクに比べ圧倒的に振動や熱に強い。ある1点をのぞいては、デメリットがありません。その1点は次の項で説明します。

小さいです。
CrucialのSSD

薄いです。
CrucialのSSD

3.5インチのハードディスクと比較すると小ささが良く分かります。
CrucialのSSD

特に厚みは4倍くらい差があります。
CrucialのSSD

3.SSD変更のデメリット

SSDへの交換は、ハードディスクに比べメリットばかりと思われがちですが1点注意すべきことがあります。それはSSDを構成するNAND FLASHには書き込み回数に限りがあるということ。これを超えると書き込んだデータが消えやすくなります。

元々、NAND FLASHはその特性から永久にデータは保存できないのです。書き込んでも電荷が徐々に抜けていきいずれ消えてしまいます。使用する環境にもよりますが真夏の高温環境で使用し続けると数年で消える場合もあります。さらに書き込み回数が上限に達するとさらに保持期間が短くなります。

ですので、データの書き込み場所が偏らないようにSSDを制御するソフトウェアで均等に書き込むように制御しています。データの読み書きの量にもよりますが、この制御により、5年程度は問題なく使用できると思います。

4.パフォーマンス比較

SSD交換時の苦労話は、後で記載しますが、無事交換が終了し、早速パソコン起動。ハードディスク時代、最初のdellマーク表示が1分位表示されていたのが、一瞬で過ぎさり、あっという間にログイン画面に。ハードディスク時代パスワードを入力後、デスクトップ上にアイコンが表示されるまでコーヒーの一杯も飲める時間がありましが、これまた一瞬でアイコン表示。更にブラウザ起動も一瞬。ある程度はその速さを予想していましたが、体感は遥かに予想を上回りました。嬉しくなってパソコンが全くわからない嫁に、自慢げに報告しにいったくらいです。

以下に、ハードディスクとSSDのパフォーマンス測定結果を示します。

ハードディスクの計測結果です。AとBを見てもらえればよいです。やはり壊れかけのハードディスクはアクセス速度が遅すぎますね。
Aがシーケンシャルアクセスでファイルコピーなど連続したデータの読み書きの速度に影響します。
Bがランダムアクセスで、パソコンの起動や終了時など小さなデータの読み書きの速度に影響します。

SSDの計測結果です。ファイルコピーに影響するAの速度はハードディスクの約2倍ですが、パソコンの起動・終了の速度に影響するBは読み出しで約85倍、書き込みは140倍です。SSDに交換し、パソコンの起動が爆速と感じたのも納得です。

あまりの起動の速さに、時間を測ることを忘れたので、シャットダウンして再度電源オン。パスワード入力して、ブラウザを立ち上げる手操作が入って17秒です。5分10秒が、17秒になったので18倍の速度アップに成功しました。いやー、久々に、とても満足です。

私の場合、ハードディスクが壊れる寸前だったせいもあると想いますが、SSDのパフォーマンスは、新しいハードディスクを交換しても実感出来ると思います。7年落ちのCPU Core i5、メモリ4GBの低スペックパソコンですが、SSDに交換するだけでこれだけのパフォーマンスを実感できます。しばらくは、パソコンの買い替えをしなくても良さそうです。

5.ハードディスクからSSDへの乗り換え方法(苦労話付き)

SSDに乗り換える際、二通りのやり方があります。OSを再インストールする方法とハードディスクをクローンする方法です。
今回ハードディスクからSSDに乗り換える際、クローンで実施しましたが、実はかなり苦労しました。同じことで悩まないように記載しておきます。

a.OS再インストール

OS再インストールは、1からすべてのソフトウェアをインストールするので、余計なデータを引継ぐことなく、クリーンにインストールできます。その反面、それぞれのソフトウェアのライセンスキーを全て入力しなければならないので、ライセンスキーを無くしてしまった方は、この方法が使えません。ライセンスキーを覚えていて、OS含めた全てのソフトウェアをインストールする作業が面倒でない方は、この方法をおすすめします。

b.ディスククローン

ディスククローンは、ハードディスクの環境を丸ごと一式クローンするので、面倒なインストール作業やライセンスキー入力は必要ありません。その反面、ハードディスク時代の不要データまで引き継いでしまいます。私の場合、最初OS再インストールを挑戦しましたが、ライセンス忘却問題が勃発し、途中で諦めディスククローンで実施しました。

しかし、このクローンも一筋縄では行きませんでした。クローンする際は、フリーのクローンソフトを使う訳ですが、それぞれソフトで制約があるので注意が必要です。
ディスククローンの手順を順に説明します。

 準備するもの

・クローン元のハードディスクが入ったパソコン
・クローン先のSSD ※少なくともハードディスクの容量以上のSSD
・SATA-USB変換ケーブル ※実績のあるケーブルを下で紹介
・ドライバ

 クローン実施時の接続

まずクローンを行うにはコピー元のハードディスクが入ったパソコンにSSDを接続しなければなりません。
クローンを行う際は、一般的にはSATA-USB変換ケーブルでSSDのSATAをUSBに変換しパソコンに接続します。このSATA-USB変換ケーブルは購入が必要です。大体1,000円前後で購入できます。

このようにSATA-USB変換ケーブルでパソコンに接続します。ケーブルによってはSSDを認識しない粗悪な商品もありますので注意が必要です。
CrucialのSSD

私が使った変換ケーブルです。このケーブルで問題なくSSDを認識しました。


 クローンソフトのインストール

クローンするためのソフトをハードディスクが入ったパソコンにインストールします。フリー版と有償版がありますが、もちろんフリー版で実施します。
しかし、フリー版は制約が多くインストールしたはいいものの制約のため、アンインストールして次のソフトをインストールと言う作業を繰り返すことになりかねません。私も3回ループしました。

以下に有名なフリー版のクローンソフトと制約を紹介します。

フリー版クローンソフト 制約 考察
Acronis True Image for Crucial ・ SSDがCrucialの製品でないとクローンできない
・ SATA - USB変換ケーブルを使用するとCrucialのSSDであってもCrucialと認識されずソフトが起動しない
USB変換ケーブルではクローン出来ない。よってパソコンにSATAの空ポートがないとクローン出来ないので実質、使えない
※forに続く各メーカが対応しているが、Crucial以外も同じ制約があると思われる
AOMEI Backupper Standard ・ハードディスク、SSDのどちらか、および両方がGPTの場合、クローン出来ない
※詳細は以下の項で説明
ハードディスク、SSDの両方が従来のMBRであればクローン可能だが、近年GPTが主流なので実質、使えない
EaseUS Todo Backup Free 特になし。問題なくクローン成功 最後にたどり着いたソフト。クローン後もトラブルなし

それでは、私の体験記をもとにそれぞれのソフトを紹介します。

ア) Acronis True Image for Crucial

CrucailのSSDを購入した際、取説でこのソフトを推奨されます。一般的にクローンする際、SSDをSATA-USB変換ケーブルで接続し交換前のハードディスクが入ったパソコンにUSB接続し、ハードディスクからSSDへ丸ごとコピーします。

ここでトラップがあります。このAcronis True Image for Crucialは、CrucialのSSDが接続されていないと起動しない制約があるのですが、USB変換してしまうと、CrucialのSSDであるにも関わらずCrucialと認識されずソフトが起動しないのです。

USB変換せずにSATAで接続することでCrucialと認識します。ただし、一般的には余っているSATAポートは無いと思いますので、このソフトでクローンすることは難しいと考えます。

イ) AOMEI Backupper Standard

このソフトも試しましたが、やはりトラップがありました。ハードディスク、SSDのどちらかがGPTの場合、フリー版ではクローンできないのです。ハードディスク、SSDの両方が以前のMBRであればクローンできますが、最近はGPTが多いと思いますのでこのソフトも使えません。

  • ディスクがGPTかMBRを確認する方法

デスクトップ左下の「ここに入力して検索」に「ディスクの管理」と入力。

ハードディスクパーティションの作成とフォーマット」が検出されるのでクリック。

ハードディスクのディスクを選択し右クリック。

プロパティのボリュームタブを選択し、パーティションのスタイルを確認。MBRかGPTのどちらかになっているかを確認します。GPTであれば、このソフトは使用できません

GPT,MBRを詳しく知りたい方は、Wlkiを参照してみてくださいね。

ウ) EaseUS Todo Backup Free

このソフトでようやくクローンに成功しました。ちなみに、SSDは未フォーマット、ディスク未割付でクローン成功しました。つまり購入してそのままの状態でクローン準備OKです。素晴らしいソフトです。
次の項で、このソフトを使用したディスククローンの手順を説明します。

 EaseUS Todo Backup Freeを使用したディスククローン

ア)EaseUS Todo Backup Freeをインストールしたら、ソフトを起動し「ディスククローン」ボタンをクリック。
イ)クローン元のディスクを選択。ここではハードディスクを選択し「次へ」をクリックします。

ウ)クローン先のディスクを選択し、「高度なオプション」をクリック。← SSDにクローンする場合は、非常に重要なので必ず実施してください。
エ)「SSDに最適化」をチェックして「OK」をクリックし、前画面の「次へ」をクリック。
この「SSDに最適化」をチェックすることで、SSDの4Kアライメントを設定します。4Kアライメントは後で説明します。

オ)最後に「実行」をクリックし、クローン完了まで待ちます。私の場合、1TB分のクローンにかかった時間は、約9時間でした。

 ハードディスクからSSDへ入れ替え

一般的に内蔵ハードディスクは3.5インチであるため2.5インチのSSDとは物理的な大きさが全う異なるため、元々ハードディスクが入っていたケースにSSDを入れると、スカスカでネジも止めることが出来ません。

この通り、元々ハードディスクのあった場所にSSDをつけると、ご覧の通りスカスカです。ネジも止めることが出来ません。

したがって2.5インチ から 3.5インチに変換するアダプターが必要です。\1,000以下で購入できます

普通は、上記のアダプタを付ければ問題なく取り付けられますが、私の場合、梱包用の透明テープで止めるだけにしてあります。SSDはメカ的な機構がないため振動がないことと温度上昇が少なくテープで問題ないと判断し今回の対応を行いました。全く保証はないので真似する方は自己責任でお願いします。
CrucialのSSD

6.注意事項

クローン実施の手順 エ)で記載しましたが、ハードディスクからSSDにクローンする際、注意点があります。

それはSSDの4Kアライメントを行うことです。これを実施しないと、本来のSSDのパフォーマンスを発揮できません

SSDは4Kバイト単位でデータの読み書きを行いますが、4KアライメントされていないSSDに読み書きしようとするとデータの先頭がSSDの4Kバイト単位の箱の先頭と合わないのです。つまり4Kバイトのデータの少しだけ別の入れ物に入ることになります。ということはデータを読んだり書いたりする際、2つの箱を開けないといけなくなります。4Kアライメントされていれば、先頭がピッタリなので1つの箱を開ければほしいデータが全部出てくることになります。

この差が、アクセス速度の差となって顕著に現れてきます

4Kアライメントされていればこのように4KバイトのデータがピッタリとSSDの入れ物(セクター)に収まります。

4Kアライメントされていないと、このようにデータが分散され、一つのデータを取り出すのに時間がかかってしまいます。SSDは必ず4Kアライメントを行いましょう。

7.製品比較

ここでは2.5インチ内蔵型SSD(1TB)の人気商品の比較を行います。
有名メーカーであれば、性能に大差はありません。口コミなど参考にしましょう。また信頼性の面から、セルはTLC※1を選びたいところです。
私はCrucial MX500を半月前に購入しましたが、今のところ問題なく動作しており速度も大変満足しています。

製品 Samsung SSD 1TB 860QVO Crucial SSD 1000GB MX500 SanDisk SDSSDH3-1T00-G25
デザイン
セル※1 QLC(1つのセルに4ビットの情報を保存) TLC(1つのセルに3ビットの情報を保存) TLC(1つのセルに3ビットの情報を保存)
シーケンシャルアクセス速度 読み出し550MB/s 書き込み520MB/s 読み出し560MB/s 書き込み510MB/s 読み出し560MB/s 書き込み530MB/s
ランダムアクセス速度 読み出し96K IOPS 書き込み89K IOPS 読み出し95K IOPS Write 90K IOPS 読み出し95K IOPS Write 84K IOPS
総書き込み保証容量※2 360TB 360TB 400TB
保証期間 3年 5年間 記載なし
価格※3 10,000円前後 13,000円前後 14,000円前後
Amazonカスタマーレビュー※3 4.5点 4.4点 4.5点

※1 セルに保存できるビット数が増えるほど信頼性が落ちる。よって信頼性は SLC(1ビット) > MLC(2ビット) > TLC(3ビット) > QLC(4ビット)となり、価格は逆の順となる。
※2 SSDに書き込むことが出来るデータ量。TBWを超えると書き込みが出来なくなったりエラーが発生しやすくなる。
※3 2019/10/22時点の情報

お薦めの「Crucial SSD 1000GB MX500」です。


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8.まとめ

とにかく、ハードディスクをアクセスしっぱなしで起動が遅い、動作が重いと言う症状はハードディスクの寿命である可能性が非常に高いため、最近安くなったSSDに交換することをお薦めします。きっと爆速になったパフォーマンスに驚くはずです。

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